運動セラピーが大切な理由!

体のメンテナンスケア

【運動セラピーって何?】

運動セラピーって何?

運動療法のことです。

フイットネスやヨガ、その他の運動をすればいいという事ですか?

趣味で行うのは好きなものを選んで行えばいいのですが、運動療法というのは健康寿命を延ばすことを目的にプログラムされたメニューを習慣的に行うことが大切な運動療法体操なのです。

運動療法と運動セラピーは同じことですか?

同じ事です。

健康運動指導士さんは≪運動療法≫という表現をし、セラピストさんは≪運動セラピー≫という表現をしているという、表現が違うだけです。

健康運動指導士さんがプログラムを組み上げたメソッドで、セラピストさん達も優れたメソッドなので取り入れたいということで、取り入れました。セラピストさん達は≪セラピー≫という表現をしています。

*こちらの記事はセラピストYurikaが作成させていただいておりますので≪運動セラピー≫という表現をさせていただいております。

【運動セラピーの必要性】

運動療法の起源

運動療法とは、運動を行うことで障害や疾患の症状の改善や予防を目的としたもので、脳卒中後の身体の麻痺に対するものや心臓疾患を抱えた患者さんの予後管理、骨折や腰痛などの整形疾患に対するものが主流だったので、病院のリハビリテーションの一環として行われていました。

予防医学

糖尿病や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病の改善や予防、心臓リハビリテーション、呼吸リハビリテーションなど、内科疾患に対する運動療法としても積極的に行われています。

生活習慣病の改善・予防には、運動療法と食事療法が基本となり、必要に応じて薬物療法も併用されますが予防医学としての要素も高くなってきています。

セラピー要素

運動療法のプログラムは疾患がある方の療法として有効なものではありますが、健康寿命を意識する方々にも有効なものです。健康をキープするために必要なエッセンスが詰まっているのでセルフセラピー効果が高いからこそ老若男女問わず取り入れていただきたいセラピーの一つです。

【運動セラピーの9つのメリット】

メリット1【血糖を下げる】

血糖を下げる

有酸素運動…筋肉への血流が増加すると、ブドウ糖が細胞の中に取り込まれるためインスリンの効果が高まることで血糖値は低下しやすくなります。

筋力トレーニング…筋力トレーニングによって筋肉が増加することでインスリンの効果が高まることで血糖値は低下しやすくなります。

メリット2【適正体重】

適正体重

血中の中性脂肪や悪玉(LDL)コレステロールを減少させ、善玉(HDL)コレステロールを増やすことで適正体重の管理を行うことにつながり健康な血管の管理を行えます。

LH比で血管内の状態がわかります。

*計算式【LDLコレステロール値÷HDLコレステロール値=LH比】

1.5以下…健康な状態
2.0以上…コレステロールの蓄積が増えて動脈硬化が疑われる
2.5以上…血栓ができている可能性があり。心筋梗塞のリスクもあるので要注意‼
メリット3【心肺の強化】

心肺の働きを強化する

心肺機能とは≪酸素を全身に送り出す心臓機能と≪酸素を取り込む肺機能≫のこと。

運動を行うことにより心臓機能と肺機能を鍛え、全身の筋肉に送り届ける酸素量を増やすことが出来るため、エネルギーを多く生み出すことが出来ます。

メリット4【血圧を下げる】

血圧を下げる

適切な運動を続けることで、筋肉に多くの酸素や栄養を運ぶために血管が広がり血圧を上げようと働く交感神経の緊張が緩和されるために血圧が下がっていきます。

メリット5【下肢の筋力アップ】

下肢の筋力アップ

運動を続けることで、足腰などの下肢の筋力を強化して、転倒、怪我の防止になります。

メリット6【血液循環の巡り】

血液の循環の流れがよくなる

運動をすることで各細胞に必要な酸素・栄養素を十分に全身に行き渡らせるため、血流量が増すことで全身の血流がよくなります。その結果、肩こりや首のこり、むくみ改善などにつながります。

メリット7【リラックス効果】

心身ともにリラックス

運動をすることで脳の血流がよくなり脳が活性化されます。そのことにより脳内ホルモンのセロトニンが脳内に増えることが分かっています。

セロトニンは、気分や集中力を左右すると考えられている神経伝達物質で、セロトニンは別名「しあわせホルモン」と呼ばれているくらい心が落ち着いて爽やかな気分になりリラックス効果をもたらします。

メリット8【QOLの向上と安定】

QOL (クオリティ オブ ライフ)の向上と安定

QOL=Quality of life(クオリティ・オブ・ライフ)とは、≪生活の質≫を示す概念であり、主に医療や福祉の分野で用いられています。1947年にWHO(世界保健機構)によって人の健康は「病気がない状態」から「身体・心理・社会関係・自立・経済・宗教の側面から満たされている状態」と再定義されており、QOLはこれに該当すると考えられています。

運動をすることで体力アップや筋力アップにつながり日常生活が快適に過ごせるようになりQOLの向上と安定につながります。

メリット9【副作用のない薬】

運動セラピーを継続的に行うことで≪副作用のない薬≫の要素が高いからこそ、セルフセラピーとしてお気軽に続けていくことができます。

【平均寿命】と【健康寿命】

平均寿命

0歳時点で何歳まで生きられるかを統計から予測した≪平均余命≫のことです。わかりやすくいえば、特定の人が生きられるおおよその年齢となります。

ただ、予測の時点での死亡率が続くと仮定して算出しているため、医療の進歩や生活環境の変化によって、平均寿命は変わる可能性があります。

健康寿命

日常生活を制限されることなく健康的に生活を送ることのできる期間のことをいいます。

日常生活の制限≫とは、介護や病気などを指し、自立して元気に過ごすことができない状態です。とても長生きの方でも、長期間にわたり介護や入院が必要であれば、健康寿命は短いということになります。

平均寿命と健康寿命にあまり差がないと、亡くなる直前まで健康に過ごしていたということになり、平均寿命に比べて健康寿命が短くなると、不健康な状態が長いということがわかります。

平均寿命と健康寿命との差を埋めるために自分ができること=【健康寿命】を延ばす‼

健康でアクティブに過ごす

筋肉・関節・骨などの運動機能を維持することが大切

自分らしい豊かな生活を維持する

健康寿命を延ばし、生き生きと健康に過ごすためには、自分らしい生活スタイルを維持することが大切

健康な状態での長生き医療費削減
病気の状態での長生き医療費増加人口一人当たりの国民医療費…65歳未満169,400円・65歳以上702,700円
(厚労省平成22年度国民医療費概況より)

【運動セラピー4つのプログラム】

ウオーミングアップ(ストレッチ)

≪運動によるケガの防止や、主運動を行うための身体の準備、その運動に対する能力を最大に発揮できる状態をつくることを目的に行う、運動前の準備運動のことです。

有酸素運動

有酸素運動とは、筋肉の収縮の際に酸素を使い、筋肉を動かすためのエネルギーとなる≪脂肪≫を燃焼するため、脂肪燃焼・内科的疾患の予防・心肺機能向上に効果的な運動です。

心拍数を目標心拍数まで上げて一定時間 持続的な運動をします。この時に大切になってくるのが≪心拍数≫です。≪自己検脈≫の方法を覚えておくと有効です。

目標心拍数の計算式

≪Myペース≫の心拍数=(220-年齢)×0.5~0.7(会話ができるくらいの強度)

≪目安≫59歳以下…120拍/1分間  60歳以上…100拍/1分間

*20分間歩く場合、歩き始めて10分程の時点で検脈をする!

歩くスピードは早足ペース!(目安は分速100m)ダラダラ歩きの1時間よりサッサと早歩きの20分の方が効果的!

自己検脈の方法
  1. 片側の手首を外側に回して少し手の平を返します。
  2. 手首を少し上げて、しわを確認しましょう。
  3. しわの位置に薬指の先がくるように、人差し指、中指、薬指の3本を当てます。
  4. 15秒ぐらい脈拍を触れて、間隔が規則的かどうか、確かめます。
  5. 10秒間数えて、6倍した数字が1分間の脈拍数です。
筋力トレーニング

筋力トレーニングによって運動を行うための筋力、筋肉量の向上を図ることと、歩行・立位などの姿勢を保つための筋力の維持を図ることができます。とくに加齢によって抗重力筋である殿筋、下腿三頭筋などの下肢の筋力低下が起こりやすくなる事に対して予防します。

椅子に腰を掛けて、セラバンドを使用して行います。セラバンドとは、ゴムチューブ、セラチューブなどとも呼ばれるゴム製のトレーニング道具で伸縮性がありゴムの色分けによって硬さが異なるように設定されていますので、ご自身の力に合わせて負荷を選択することができます。

椅子に座って行う筋力トレーニングですが上肢、下肢どちらの筋力アップもできるようなプログラム内容です。

クールダウン(ストレッチ)

椅子に座った筋力トレーニングの次に、椅子に座ったままの流れで行います。

運動を急にやめてしまうと、気分不良や、疲労物質が体内(筋肉中)に残り、運動終了後以降の疲労、筋肉痛の原因になることもあります。運動時の緊張状態が緩和され、リラクゼーションの効果も期待できます。
安全に、運動を楽しむためにはクールダウンが大切ということになります。

【健康寿命を延ばすための運動セラピーのPoint】

  • 継続的な運動は唯一副作用のない薬
  • 有酸素運動…自己検脈は15秒間で20拍~30拍を目安に!
  • 筋力トレーニング…1種目10回2~3セット
  • ストレッチ(ウオーミングアップ、クールダウン)…1種目15~20秒維持

≪セラピストの想い≫

セラピストとして、心と体のリメイキングのサポートを数十年行っており、お体のセルフケアとしてヨガ、美骨セラピー、チャクラストレッチなどの指導もさせていただいておりますがこの度ご紹介させていただいた≪運動セラピー≫に出逢い、予防セラピーとして≪運動セラピー≫を行うことで健康寿命が間違いなく延びるということやシンプルなので継続しやすいこと、年齢制限のハードルがないこと等々メリット性の高さを感じました。

プラスαの要素としてヨガ、美骨セラピー、チャクラストレッチなどを取り入れることで更に心と体のリメイキング効果があると確信をもっています。

とはいえ、運動セラピーだけでは私たちの心と体は良好な状態を保つ事は難しいので、それ以外には≪食事≫≪セルフセラピー(季節の養生法や時間医学など)≫などを重ね合わせることで本来の私たちが持ち得ている≪免疫力≫が高まり≪健康な体と豊かな心≫を手にすることができると思います。

備考

運動セラピーが大切な理由!≫こちらの記事は【国立循環器病センター 心血管リハビリ科運動療法士 健康運動指導士 亀崎一郎講師】による≪健康寿命を延ばす運動習慣≫の講義テキストを参考に作成しています。

【SDGsとは?】

SDGs(エスディージーズ)」とは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称であり、2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された,2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標のことです。

平な表現をすると…世界中の皆が幸せになれるように世界中の企業、人達が同じ方向性を向いて進めるための取り決め、知恵です。

当サロン ほっとスペース江坂 も皆さま方の心と体のサポートをさせていただき、心身ともに健康であり続けるための取り組みを行っています。

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